日頃よりQUONのWafternoon teaをご愛顧下さり誠にありがとうございます。

３月８日(水)よりWafternoonteaメニュー及び構成をリニューアル致します。

これまでQUONでは従来の英国式に則ったWafternoon teaメニューを展開して参りました。

しかしながら、私たちには兼ねてよりずっと気がかりだった事がありました。

それは、日々ご提供させて頂く中でお客様から

「お食事系のメニューが多いスタンドメニューってありますか？」

「ランチとしても利用出来るようなスタンドってないですか？」

「程よいボリューム感で楽しめるものがあれば…」

というお声を多くお寄せ頂くようになった事です。

そもそも、このアフタヌーンティーという文化は、当時食事の回数が1日2回だった英国貴族女性達が、昼食を兼ねた朝食を取った後、コルセット等様々なファッション面による制約から、夜の観劇・音楽鑑賞前のディナータイムまで長時間に渡り表立って食事がとれない状況を、「社交」「お茶会」といった名目を打ち出す事により解消する事を目的に密かに楽しんだ事から派生したものです。

その様な背景を有し、上流階級の社交の場として確固たる地位を築き上げた従来の英国式アフタヌーンティーは言うまでもなく大変文化的価値が高く、優雅なものですが、

「悠久」をその名に内包し、現代の日本を生きる私どもQUON(＝久遠)の目指すアフタヌーンティーの在り方を考えたとき、それは

変に気取ったり、格式張る事なく、現代人の日常のリズムとニーズにマッチするものである事、そして気のおけない仲間と気軽に、日常の一コマとして取り入れて頂ける幸せであり続ける事の中にこそ見出せるものなのではないかと感じています。

また、異なる文化を受け入れ、それらを日本らしいおもてなしの心と融合させながら、現代に即した新たなるアフタヌーンティの形を探求し続ける事もやはり、和洋魂才に重きを置く私どもQUONの使命であり、根幹であると言えるでしょう。

さて、従来の華やかさはそのままに、素材や鮮度、調味料のクオリティを更に高め、心地良いボリューム感と共にお召し上がり頂けるよう万を辞して再構成致しましたこの度の新生Wafternoon Tea 、

テーマは「春憧瞳景（しゅんしょうどうけい）」です。

人が「春」という言葉を聞いて想起させられる光景というのは、どの様なものでしょうか。

或る人にとっての春は幼い頃のピクニックの思い出かもしれません。

また或る人にとっての春はとびっきりお洒落をして出かけた日の記憶かもしれません。

桜舞う景色を駆け抜けていく蝶々、小川のせせらぎ、煌めく水面のの下くを泳ぐ魚たち、土手に生える土筆やたんぽぽ、入学、卒業、新たなる出会いと旅立ち…

その瞳に映し、切り取り、頭の隅に留めし春の景色は、憧れにも似た美しさを讃えつつ華めいて。

人々の「春」はいつまでも、記憶の中の温かさや懐かしさとともにあり続ける事でしょう。

QUONのWafternoonteaが、あなたの心目がけて真っ先に舞い込む春一番となりますように。

● Wafternoon Teaの最終スタート時間はいずれも16:30となります。

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